ベーシック・インプロワークショップ

基本を学びたい人のための
ベーシック・インプロワークショップ

インプロとは即興演劇のことです。台本も設定も役も決まっていないところから、プレイヤーたちはお互いを受け入れあいインスパイアしあいながらシーンを生み出していきます。もともとは役者の訓練として行われていたインプロですが、現在では創造性・コミュニケーション・チームビルディングといった観点から教育においても活用されています。近年では日本においてもその教育的な価値が注目されています。→インプロとは

このワークショップはインプロの基本的な考え方やゲームを学んでいく月1回のワークショップです。各回完結のため1回のみの参加でも大丈夫ですし、連続して通うことでインプロを幅広く学ぶこともできます。毎月異なる内容を扱い、約6回でインプロの基本的なゲームを一通り体験することができます。

誰のためのワークショップ?

インプロに興味がある学生・社会人

このワークショップはインプロワークショップの中でも参加しやすいワークショップとなっています。「インプロに興味はあるけれど、どのワークショップに行ったらいいか分からない」という人におすすめです。参加にあたって演劇経験は必要ありません。

インプロを教育に活かしたい教育者

インプロは教育現場においても注目されています。このワークショップはただゲームをやるだけではなく、インプロの考え方も同時に伝えていきます。そのため、ご自身の活動に持って帰りやすいワークショップとなっています。

インプロについて学びたい演劇関係者

インプロをするためには俳優、演出家、脚本家、それぞれの視点を持つことが必要になります。このワークショップは演技、演出、ストーリーテリングそれぞれについて扱っていくため、演劇について幅広く学んでいくことができます。

インプロについて学び直したいインプロバイザー

インプロをしばらくやっていても、理論を知らないまま実践を重ねていたり、学んでいる範囲が偏っていることもあります。このワークショップでは理論もゲームも幅広く扱うため、インプロの学び直しにも有効です。

インプロにおいて大事にしている考え方

撮影:江戸川カエル

このワークショップでは「インプロの父」と呼ばれるキース・ジョンストンの考え方を伝えながら進めていきます。以下はその中でも特に大事なものを紹介します。

たくさん失敗する

人は間違えたり失敗した時に物事をよく学ぶことができます。しかし失敗することを許していないと、その経験を失ってしまいます。ワークショップでは何かをうまくやることではなく、「失敗する」ことについて学んでいきます。

がんばらない

人前で何かをしようとすると頑張ってしまいがちです。しかしそうすると体もアイデアも凝り固まってしまいます。人は自然体であるほうが力や創造性を発揮できます。ワークショップでは何かを頑張ることではなく、「がんばらない」ことについて学んでいきます。

相手にいい時間を与える

インプロは自由に行うものですが、それぞれが自分勝手に振る舞うものではありません。いいインプロとは一緒にインプロをやった相手とお互いにいい時間を過ごせるものです。ワークショップでは自分が自由になることだけではなく、相手を自由にすることについても学んでいきます。

このワークショップで扱うゲーム

撮影:江戸川カエル

キース・ジョンストンはインプロを学ぶ方法として数多くのゲームを開発しました。このワークショップではこれらのゲームを使ってインプロを学んでいきます。ここではいくつかのゲームを紹介します。

ワンワード

2人組から大人数までで行えるゲームです。ひとりひとことずつを話しながらストーリーを語っていきます。(例:昔々/山の中に/一匹の/狼が/いました。狼は/とても/強くて……)もし途中でつまったりストーリーがおかしくなったらみんなで「アゲイン!」と言って新しいストーリーを始めます。

難しいゲームなので失敗して当たり前です。重要なのは失敗したと思ったらすぐに「アゲイン!」と言ってやり直すことです。失敗をごまかそうとするとその場所は重い雰囲気になり、さらに失敗できない場所になっていきます。しかし、失敗をオープンにすればその場所はいい雰囲気になり、より安全な場所になっていきます。

サンキューゲーム

基本は2人組で行うゲームです。ひとりが体で形を作り、もう一人がそれを見て思いついた形で入っていきます。(例:「手を挙げている人」→「タクシー運転手」)ただし、形を見て何も思い浮かばないときは形を作っている人の体を動かして普通の状態に戻します。形を作っている人は入ってきてくれた場合も戻してくれた場合も相手に「サンキュー」と言って役割を交代します。

アイデアを頑張って考え出そうとするのではなく、自然に思い浮かんだものを表現することがポイントです。頑張ってアイデアを出そうとしている自分に気づいたら、それに固執せず相手を戻してあげればオーケーです。「アイデアが出ない自分」も受け入れることで、「アイデアを出さなきゃいけない」という恐怖を取り除いていきます。そしてその結果としてアイデアが出やすい自分になっていきます。

次どうなるの?

基本は2人組で行うゲームです。ひとりが相手に「次どうなるの?」と尋ね、相手は「森へ行きます」というように提案をします。尋ねた人は提案にインスパイアされたら実際に2人でそれを演じます(森の中を歩く)。提案されたことをしたら、再び同じ人が「次どうなるの?」と尋ね、提案する人が再び「小屋を発見しよう」というように提案することでストーリーを作っていきます。ただし、尋ねた人が提案にインスパイアされなかった場合はかわいく「ノンッ(Non)」と言って終わります(役割を交代するバージョンなどもあります)。

提案する人はいいストーリーを作ろうとするよりも、パートナーにいい時間を与えようとすることがポイントです。そして尋ねる人は自分に正直に提案を受け入れたり断ったりすることが大事です。本当はインスパイアされていないのに遠慮して受け入れると、お互いに楽しくない時間を過ごすことになります。ただし、厳しく「ノー!(No!)」と言うと提案する気持ちがなくなってしまうので、あくまでもかわいく「ノンッ(Non)」と言います。このゲームのエキスパートになるためには何千回とやることが必要です。そのためにも楽しくやることが大事になります。

イルカの調教ゲーム

イルカ役の人がひとり舞台に上がり、他の人は調教師役としてイルカに聞こえないようにやってほしい動き(例:正座する)を決めます。ゲームが始まったら調教師はイルカにその動きを教えますが、言葉で教えることはできません。イルカが自由に動き回っているときにやってほしい動きに近づいたら(例:しゃがむ)「リン」という合図のみでイルカに動きを教えていきます。イルカがやってほしい動きをできたら終わりです。なかなか分からずイルカが困っているときは調教師がヒントをあげます。もちろんお互いギブアップしても構いません。

このゲームで学ぶ主体はイルカではなく調教師です。そしてゲームが成功したか失敗したかは重要ではなく、イルカが自由に楽しく学べたかが重要になります。イルカ役の人に恥をかかせる無茶振りゲームではありません(そうなっていたらうまくいっていません)。学ぶ・教えるということに対してとても示唆に富むゲームだと思います。

詳細

ベーシック・インプロワークショップ

日時
2019年7月27日(土) 14:00~17:00
※8月以降も第四土曜日を予定しています。
場所
馬橋区民集会所 第4集会室
東京メトロ「新高円寺駅」徒歩10分
JR「高円寺駅」徒歩12分
対象
インプロに興味があればどなたでも
参加費
3,000円(25歳以下2,000円)
定員
15名
講師
内海隆雄
申し込み
ページ下部のフォームよりお申し込みください。

講師

内海隆雄
内海隆雄
1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロを学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、各地においてワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。

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