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ここではインプロやワークショップに関するさまざまな考えを書いています。

8月13日(日)俳優のためのインプロワークショップふりかえり

一昨日は俳優のためのインプロワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

キース・ジョンストンのインプロの基本的な考え方を踏まえつつ、アクティングにも進めてとっても充実した時間となりました。また、みなさんの学ぶ意欲がとても高く、失敗しても「学んだね!」と声を掛け合うようなとってもいい雰囲気となっていました。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

たくさん失敗してたくさん学ぶ

人は失敗することによって学んでいく。一輪車に乗りたい人が「でも絶対に転びたくない」と思っていたらなかなか学べない。「転んだらそれも仕方ない」と思えたらどんどん学んでいくことができる。失敗するということは学ぶこと。そう思えたらどんどんチャレンジすることができる。

相手にいい時間を与えることは本当に難しい

相手にいい時間を与えることは本当に難しいこと。相手のことをよく観察する必要があるし、そのうえでひらめきも必要。だからたくさん失敗して学ぶ必要がある。キースのゲームの中には相手にいい時間を与えようとし、そして失敗することまで織り込み済みのゲームがある。それはとても教育的である。

アイデアはいつもそこにある

アイデアを探そうとするとお客さんから切れてしまう。そこにあるアイデアに気づいてその流れに乗っていけばお客さんと一緒に進んでいくことができる。本当にがんばらなくていい。「やった感じ」をアテにしない。自分の中には手応えが無くて、弱さすら感じる時にそれはうまくいっている。

あらためてインプロは俳優訓練に役立ち、またキース・ジョンストンのインプロは新しい思想を持っているものなのだと思いました。6時間のワークショップは大変充実していましたが、それでもまだまだ入口に立っただけです。9月からは連続インプロワークショップも始めます。こちらもどうぞよろしくお願いします。

8月9日(水)インプロワークショップふりかえり

昨日はインプロワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回はインプロの基本的な考え方を丁寧に扱った後に、「見る」ことから始める演劇を深めていきました。短い時間の中でしたが、やりやすいところから始めて最後はアーティスティックなものが生まれていたと思います。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

がんばらない

筋肉に力を入れてがんばることは自分を強くする「感じ」がするけれど、実際には弱くなっている。がんばらないでいると自分が弱いような「感じ」がするけれど、実際には力が出るようになっている。それはアイデアを出すことでも同じこと。

たくさん失敗する

人間には失敗する自由があるが、それは大人になる過程で失われていく。しかしインプロの場では失敗が許されていて、もっと言えば祝福されているとすら言えるかもしれない。失敗をオープンにすれば、その場所はより自由になっていく。

「見る」ことから演劇を始める

自分の頭の中で考えたアイデアを使うのではなく、そこにあるものを使って即興をする。そうするとお客さんと一緒に進んでいくことができる。そして舞台の上でやることを少なくすればするほど、お客さんの想像力は働き出す。本当にがんばらないからこそできる、とっても繊細なインプロがある。

インプロワークショップは来月も蔵前4273で行います。大事なことは毎回扱いつつ、同時に少しずつ変化も加えていきますので、今回いらっしゃった方もはじめての方もどうぞお越しください。詳細は近日中にアップしますのでもう少々お待ちくださいませ。今後ともどうぞよろしくお願いします。

7月30日(日)アレクサンダーテクニークとインプロのワークショップふりかえり

一昨日はアレクサンダーテクニークとインプロのワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回はアレクサンダーテクニークとのコラボワークショップらしく、インプロパートもひたすら「やりすぎ」をやめていくワークショップでした。そしてやりすぎを辞めていくと、より自然にそこにいられて、見ている人と一緒にシーンを作っていくことができるのだと改めて分かりました。

以下はワークショップでのいくつかの発見です。

「即興する」に潜む信念に気づく

特に制限をせず「即興してください」と言って即興してもらうと、その人が持っている「即興する」に対する信念が分かる。「相手に合わせなきゃいけない」「決めなきゃいけない」「展開しないといけない」……それらの信念に気づいて、手放していく。

即興性は待つこと・見ることの中にある

即興性は何かをしようとする時ではなく、むしろ待っている時に現れる。何かをしようと頑張るのではなく、ただ待ってみて、ただ見てみる。そしてそこで発見したものを表現すれば、見ている人と一緒にシーンを作っていくことができる。

困っていることに気づく

即興は秘密ではないから、困っていることを隠す必要はない。むしろその中でどうするかをお客さんは見ている。困ったときに頑張ってどうにかしようとするのか、一旦待ってみて自分が本当にやりたいことを発見するのか、その違いは大きい。そしてその選択をするためには、まず自分が困っていることに気づく必要がある。

前回はアレクサンダーテクニークとインプロとの繋がりをなかなかうまく実現できなかったという反省がありましたが、今回はだいぶその繋がりを発見することができたと思います。次回はもっとその繋がりを強めて、シーンの中でより積極的にアレクサンダーテクニークを使ってみることを試してみたいと思っています。

次回のアレクサンダーテクニークとインプロのワークショップは9月17日(日)に行います。今回いらっしゃった方もはじめての方もどうぞお越しください。詳細は近日中にアップしますのでもう少々お待ちくださいませ。

7月17日(月)インプロワークショップふりかえり

昨日はインプロワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回は「基本的なところから丁寧に」をテーマにしていましたが、実際参加者が集まってみると手練揃いという感じでしたので、基本的なこともかなり難しいこともどちらも扱ってみました。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

「ステータスが高い・低い」とはどういうことか

僕はインプロバイザーの中でもかなりステータスについてやっているが、いまだにステータスが高い・低いとはどういうことなのかよく分かっていない。

それは社会的地位と関係しやすいが、社会的地位を「見せようとする」とステータスを上げきれないし、下げきれない。それはコントロールと関係するが、「コントロールしよう・されよう」感が出るとやっぱり上げきれないし、下げきれない。それは身体から作ることもできるが、それも「身体で作ってます」感が出るとやっぱり上げきれないし、下げきれない。

だから最近はとりあえずやってみて見てみてなんとなく学んでいく、という方法を取っている。ステータスはキース・ジョンストンのインプロの特徴と説明されることがあるが、「やろうとするとダメになる」というところはいかにもキース的だと思う。

「行動する(Act)」とはどういうことか

最近はクロサワインプロをたくさんやっているが、いまだにクロサワインプロにおける「行動(Act)」とは何かは分かっていない。

一応現状の答えとしては「キャラクターが望んでいる方向に進んでいくこと」と考えている。そしてそれをするためにはキャラクターが何を望んでいるのかに気づく繊細さと、実際にその方向に進んでいく大胆さが必要。

それは簡単なことではない。しかしだからこそチャレンジする価値があるし、実際にそれができると力強く印象的なシーンを作ることができる。

今ふりかえってみると、俳優によるインプロショーに向けてやっていることがこのワークショップでも色濃く出ていたのだなぁと思います。しかし同時に通常のワークショップとしてはオープンクエスチョンすぎたなぁという反省もあるので、次回はもう少し整理して渡すことを考えたいと思います。

ちなみにその俳優のためのインプロショーは7月22日(土)にあります。とってもいい感じで進んでいるので、みなさまどうぞお越しくださいませ。どうぞよろしくお願いします。

6月25日(日)アレクサンダーテクニークとインプロのワークショップふりかえり

今日はアレクサンダーテクニークとインプロのワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回始めてアレクサンダーテクニークとのコラボワークショップをしてみて、これは可能性があるということを非常に強く思いました。一方でその可能性を掴みきれなかった感もあるのでまだまだブラッシュアップしていきたいと思います。

以下はワークショップでのいくつかの発見です。

「インプロ」がインプロを妨害する

今日のワークショップは本当に即興することと習慣的な「インプロ」をすることの違いが非常にはっきり見える時間だった。習慣は悪いものではない、というかそのほとんどは必要なものだが、本当に即興するためには一旦それを置いておく必要がある。

即興するとは選択できること

「とっさに反応すること」が即興することではない。常に変われること、常に選択できることが即興するということ。そのためには自分に「変えられる、変えられる」とオーダーを出し続ける必要がある。

自分に時間を与える

アイデアは時間の中にやってくる。自分に時間を与え続ける。自分に余裕を与え続ける。そうすればそのスペースに何かがやってくる。そして何かがやってきても、それをすぐに捨てられるように。

今回は「アレクサンダーテクニークが体現する静けさをインプロが引き継げなかったなぁ」というのが正直な感想です。インプロの方が圧倒的に刺激が強いのでうるさくなるのは当たり前ではありますが、しかしそれをもっと丁寧に見ていくことはできると思っています。

というわけで、急遽来月もアレクサンダーテクニークとインプロのワークショップを行うことにしました!次回は7月30日(日)です。今回いらっしゃった方もはじめての方もどうぞお越しください。詳細は近日中にアップしますのでもう少々お待ちくださいませ。

6月18日(日)ディレクションワークショップふりかえり

今日はディレクションワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回は「どうしたら人をスポンテイニアスにできるか?」を問いに共に探求しながら、「相手を楽しく困らせる」という方向にフォーカスしていきました。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

遊び心の天使サイドと悪魔サイド

遊び心を天使サイドと悪魔サイドに分けたとすると、天使サイドは協力することで、悪魔サイドはいたずらを仕掛けること。インプロ初心者は協力することから始めたほうが遊びやすいけれど、相手とのつながりがあればいたずらを仕掛けながら遊ぶこともできる。

「素早い意図」に気づく

さっと出てきたものがスポンテイニアスなものとは限らない。それは自発的なものではなく、「素早い意図」であることもある。出てきたアイデアの質を見るのではなく、アイデアが出される時の質を見る。そしてそれが意図によるものだと直感したら変えてみる。その結果もっとダメになることもあるけれど、本当に自分がやりたかったことに出会えることもある。

「よくできた感」はアテにならない

自分のインプロの「よくできた感」はアテにならない。それは素早い意図によってうまくこなせただけかもしれない。それよりも未知の中でもがいていた時の方がお客さんはその人のことを好きになったりする。未知は違和感としてやってくる。その違和感の中で動けるかどうかが即興できるかどうかということ。

今回ひさしぶりに「スポンテイニアス」ということにまっすぐに向き合ってみて、「本当にスポンテイニアスになることは本当に難しいことなのだ」と改めて実感しました。そしてそれはまだまだ探求できることがあるということであり、面白いことだと思います。

来週6月25日(日)はアレクサンダーテクニークとインプロのワークショップです。来週はアレクサンダーテクニークの力を借りながら、どうしたら未知へと進めるのかについてさらに深いところまで進んでいきたいと思います。まだ参加者を募集していますのでご興味のある方はどうぞお越しください。どうぞよろしくお願いします。

5月14日(日)インプロワークショップふりかえり

今日はインプロワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回はインプロがはじめての方もいらっしゃったため、インプロの基本となる考え方からはじめましたが、最終的には全員でストーリーをつくるところまでいき、駆け抜けるような3時間となりました。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

PerformすることはPerfectであること

インプロは即興だから文字通り完璧に行うことはできないし、そもそも台本芝居でも完全無欠なものなどない。しかし、舞台を見ていると「完璧だ」と思う瞬間がある。それは役者が自分のパフォーマンスをパーフェクトだと信じてやっているからこそ生まれるイリュージョン。

「うまくいくこと」だけをパーフェクトだと思うと自分が小さくなってしまう。「うまくいったりいかなかったりすることを含めてパーフェクト」だと信じられるようになれば自分の全てを舞台の上にのせることができる。

「創造性を開く」から「行動力を開く」へ

これまでのワークショップでは「創造性を開く」というテーマでインプロを教えていることが多かったけれど、アメリカから帰ってきてからは「行動力を開く」ということをテーマにしている。アイデアが思い浮かぶだけでは十分ではない。実際に行動してみてはじめて相手に伝えることができる。

「どうしようもない」と思うようなシチュエーションでも何かしら行動できることはある。インプロはその可能性を探求し、実際に勇気を持ってやってみる学びでありアート。

来月はディレクションワークショップ1回(日程未定)と特別企画を6月25日(日)10:00~16:30に予定しています。特別企画はスペシャルな回となりますのでご興味のある方は今から予定を空けておいてください。今後ともどうぞよろしくお願いします!