4月23日(日)インプロワークショップ+アメリカ報告会ふりかえり

昨日はインプロワークショップ+アメリカ報告会でした!
参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。
僕にとってもたくさんの発見と、そして今後の可能性が見える会となりました。
以下いくつかの発見と可能性をメモしておきます。

Power of Group

発見:集団で行動することでなんとなく流してしまわず、ひとところに留まりやすい。お互いを鏡にすることができるし、何より勇気を出すことができる。
発見:間を空けるとリスクが上がる。でもそうした方がいい。リスクを取らずに面白いことを言おうとするよりも、リスクを取ってそれをどうにかしようとする方が脳はうまく働いてくれる。

Master & Servant

発見:主人は召使いを叩いたあとに謝ることが大事。それによって失敗をリセットして次へすすむことができる。
発見:主人と召使いは教育的なフォーマット。このフォーマットを使うことでストレスフリーにたくさん失敗し、フィードバックを得ることができる。
発見:主人と召使いはMisbehaveしやすいフォーマット。というよりも、自然にMisbehaveしたくなるフォーマット。
可能性:いかんせん言語化できていないことが多いのでもっと分析する必要がある。キースのインプロの特徴である「ステータス」「物事を進める」「失敗する」「Misbehave」といった概念は別々のものではなく有機的につながっているということがより理解できそう。

Direction

発見:人によってディレクション観が想像以上に違った!自分はやっぱり真面目にディレクションしがち。
発見:ディレクターはプレイヤー以上に責任を追ってしまいがちだから、勇気づけることが大事。言い換えるなら、ディレクターが失敗したところで怒るようなプレイヤーはいないということを実際に知らせることが大事。
可能性:「標準的な」ディレクションの高みを目指すよりも、それぞれのディレクション観を活かした方が面白いものになる気がしている。そういう場はいかにしたら作れるだろうか。

Kurosawa Impro

発見:シチュエーションが緊迫しているほど演技も迫真のものになる。ストーリーがプレイヤーに演技をさせやすくする。
発見:間をつくるとキャラクターがプレイヤーに染み込んでくる。そしてキャラクターとして大胆な行動する。それはしんどいことかもしれないけれど、だからこそ見ている人にとっては興味深いものになるし、やってみたら「生きてる!」という実感を得ることができる。
可能性:何が行動なのかがまだ曖昧。指針としては「物語を進めるもの」が行動なのだけど、それは結果論なので使えない。でももしかしたらこれは永遠に分からず、たくさん試して結果から身体的に学んでいくものなのかもしれない。
可能性:シンプルかつ非常に印象深いインプロなので、もっとやっていきたい。今はワンシーンで終わりにしているけど、これでフルストーリーを作ったらどんな世界が見られるだろうか。

それからワークショップ全体のテーマであった「Commit」や「Perfect」の概念についてもより整理したり、そして実践することが大事だと感じています。

これらの可能性については今後のワークショップで探求していきます。5月の予定もホームページに上げました。
5月は7日(日)にディレクションワークショップ、14日(日)にインプロワークショップを行う予定です。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter