9月1日(金)演技のためのインプロワークショップふりかえり

昨日は演技のためのインプロワークショップ初回でした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回は「がんばらない」「たくさん失敗する」「相手にいい時間を与える」というキース・ジョンストンの基本的な考え方を丁寧に説明しながら進めていきました。フィードバックがとっても充実していて、聞いている僕にもたくさんの発見がある回でした。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

「ちょうどよさ」が人を夢中に、スポンテイニアスにする

能力に対して課題が簡単すぎると人は退屈を感じ、課題が難しすぎると人は不安を感じる(チクセントミハイのフロー理論の一部)。そして「ちょうどよさ」を見つけられれば人は夢中になれるし、スポンテイニアスになれる。それを見つける工夫は常に必要。

失敗することは楽しいこと

創造することや人と関わることと同じように、失敗することは楽しいこと。不思議だけれど、小さな子供でも失敗をするとゲラゲラ笑い出すように、どうやら人間には失敗を楽しむ感性があるらしい。ただしその失敗が許されているなら。

お客さんに喜びをシェアする

プレイヤーが意図したり感じたことはお客さんに伝わっている。それをごまかすことはできない。即興の場合は特に。だからプレイヤーは創造したり人と関わったり失敗する喜びとつながっていることが必要になる。そしてそれをお客さんにシェアする。

連続ワークショップは初回からとっても濃い時間となりました。演技のためのインプロワークショップということで、次回9月8日(金)はスタニスラフスキー・システムやメソッド演技で重視される「目的を達成する」ということをテーマにやってみようと思います。単発での参加も受け付けておりますので、ご興味ある方はお申し込みください。どうぞよろしくお願いします。

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter