9月8日(金)演技のためのインプロワークショップふりかえり

昨日は演技のためのインプロワークショップでした!参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

今回は前半にインプロをした後に、後半はスタニスラフスキー・システムやメソッド演技で重視される「目的を達成する」ということをテーマにやってみました。即興であるがゆえに俳優自身の目的を達成する力が試され、失敗し、そして学ぶことができる時間となりました。

以下はワークショップのメモや個人的なふりかえりです。

お互いにインスパイアしあう

自分ひとりでインプロをやろうとすると難しくなる。お互いに少しずつ相手をインスパイアしあう。そうしているうちに自然と予想もしていなかったところにたどり着くことができる。

本当に相手を変えるために

目的を達成するということは、本当に相手を変えるということ。「優しくされたい」という目的を持っているなら、相手に優しくする「演技」をさせるのではなく、本当に優しくしたくなるように相手を動かす。それはすごく難しいことで、究極的には不可能なこと。しかし不可能なことに挑戦しているからこそ演技は面白いものになる。

自分の弱いところを使う

目的を達成しようとすると、頑張って力によって相手を変えようとしてしまいがちになる。しかし自分の弱いところを使うことによって相手を変えることもできる。むしろその方が本当に相手を変えやすい。勝とうとしない。誠実でいる。

今回も非常に濃厚なワークショップとなりました。今回やってみて「がんばる」ということが本当に物事を深めたり進めたりすることを阻害しているということを感じたので、次回9月16日(金)は「がんばらない」ということをテーマにやってみようと思います。単発での参加も受け付けておりますので、ご興味ある方はお申し込みください。どうぞよろしくお願いします。

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter