インプロショー『Air 2』に出演しました

昨日はインプロショー『Air 2 ~Share~』でした。ご来場いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

前回のAirは「怖いことをやる」を合言葉に90分ノンストップで走りきりましたが、Air 2は「楽しいことをやる」を合言葉に各々が今面白いと思っていることをシェアすることからはじめました。相手をあえて待たないこと・Top of the Head・不条理・仮面……そして最後にはそれらを織り込んだロングフォーム。

「楽しいことをやる」で臨んだAir 2でしたが、いざはじまってみるとやっぱりチャレンジの連続で、最終的には前回のAir同様未知へと飛び込む時間となりました。しかし最後にロングフォームをやって感じたのは、前回のAirよりもひとつひとつのシーン・アクション・セリフが骨太になっているということでした。これは事前のシェアが効いていたと思います。

(写真撮影:ますくわーど)

僕はインプロにおいて「Spontaneous(自発的)」であることを重視しています。しかしスポンテイニアスであることすらも油断していると、いずれ習慣となっていきます。

今回のショーでは「自分で自分をコントロールできない」感覚を得ました。しかしそれでも何もできなくなるわけではなく、むしろ「自分」が思った以上にできていて、「スポンテイニアスであるとはこういうことだな」ということを改めて実感しました。そしてスポンテイニアスであることはシンプルでありながら永遠にチャレンジできるテーマなのだと改めて思いました。

Air 2でインプロをするにあたっては、「即興激闘」の決勝におけるゆうきのパフォーマンスが常に頭の片隅にありました。できないことにチャレンジすること。「よくできている」の向こう側へと飛んでいくこと。それがアートになるということ。

Air 2は「よくできている」の向こう側へと飛んでいける時間になったと思います。そしてそれは仲間に対する信頼があったからだと思います。

Airのメンバーとは普段それほどたくさん会っているわけではありません。しかしインプロバイザーとしての信頼があります。そしてその信頼とは「この人と一緒なら失敗してもいい」と思えることです。そういうメンバーでショーができることはとてもありがたいことだと思っています。ありがとう。

Airはインプロショーの中でもコアでマニアックなショーです。インプロ初心者のショーはお客さんがプレイヤーを「大丈夫?」と心配してしまうことがあります。それに対して、Airはプレイヤーがお客さんを「大丈夫?」と心配するようなショーです。それは不親切と言えば不親切ですが、アートとしてインプロを探求していくならそういうショーがあってもいいと僕は思っています。

AirとAir 2は三ヶ月くらいのスパンでしたが、Air 3はまた半年後くらいを予定しています。それぞれがそれぞれの場所で成長し、そしてまたチャレンジできればと思っています。どうぞお楽しみに。

僕の次回のショーは『Impro to the Future 〜インプロの未来へ〜』です。忍翔とふたりでインプロの未来にチャレンジします。現在ロサンゼルスで学んでいる忍翔がどんなものを持ち帰ってくるか楽しみです。お席まだありますので、ご興味ある方はお早めにご予約ください。どうぞよろしくお願いします。

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Impro to the Future 〜インプロの未来へ〜

今を生きるインプロバイザー、おしょうとうつみが、未来に向かって共に飛び立つインプロショー。進化・深化・真価を求める2人だからこそ、2人が知らない未来に向かう。これは、インプロの未来へのチャレンジ。

<出演者>
忍翔(劇団しおむすび、不条理狂詩曲、Second Circle)
内海隆雄(第三インプロ研究室)

<日時>
7月18日(水)19:30〜20:30
※開場は18:30

<場所>
兎亭(江古田)

<料金>
2000円+1drink代(300円〜)

<予約>
出演者に直接ご連絡頂くか、下記ページより。
https://improsophy.jp/impro-to-the-future/

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において300回を超えるワークショップを開催している。2017年にはアメリカのサンフランシスコにあるインプロシアターBATSにてワークショップおよびショーケースに参加。またアメリカのインプロの本場であるシカゴにも行き、海外のインプロ文化にも触れる。 →Twitter